top of page

テレワークにおける健康管理

テレワーク勤務者が急激に増加しています。それに伴い、テレワークによる勤務形態から起こりうる心身の不調が新たな健康障害として発生することが考えられます。未然に防ぐことができるような取り組みを取り入れていきましょう。

♦︎テレワークのメリット

労働者

・通勤時間の短縮、通勤に伴う精神的・身体的負担の軽減

・業務効率化、時間外労働の削減

・育児や介護と仕事の両立の一助となる

・仕事と生活の調和を測ることが可能

など

使用者

・業務効率化による生産性の向上

・育児・介護等を理由とした労働者の離職の防止

・遠隔地の優秀な人材の確保

・オフィスコストの削減

など

♦︎テレワークによる勤務形態の変化から考えられるデメリット

・通勤移動時の歩行時間や階段昇降の削減に伴う運動不足

・オフィス内での歩行移動削減に伴う運動不足

・自宅での作業はパソコンと向き合う環境のみとなり、姿勢が固定化されることから起こる健康障害(肩こり、だるさ、頭痛、視力低下など)

・間食が増える

・育児・介護と仕事の両立の一助となるが、オフィス勤務のように仕事のみに集中することが難しい

自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備

部屋

・設備の占める容積を除き、10m3以上の空間

(参考条文:事務所衛生基準規則第2条)

照明

・机上は照度300ルクス以上とする

(参考条文:事務所衛生基準規則第10条)

・窓などの換気設備を設ける

・ディスプレイに太陽光が入射する場合は、窓にブラインドやカーテンを設ける

(参考:事務所衛生基準規則第3条、情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン)

椅子

・安定していて、簡単に移動できる

・座面の高さを調整できる

・傾きを調整できる背もたれがある

・肘掛けがある

(参考:情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン)

室温・湿度

・気流は0.5m/s以下で直接、継続してあたらず室温17℃〜28℃・相対温度40%〜70%となるよう努める

(参考条文:事務所衛生基準規則第5条)

PC

・ディスプレイは照度500ルクス以下で、輝度やコントラストが調整できる

・キーボードとディスプレイは分離して位置を調整できる

・操作しやすいマウスを使う

(参考:情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン)

・必要なものが配置できる広さがある

・作業中に脚が窮屈でない空間がある

・体型に合った高さである、又は高さの調整ができる

(参考:情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン)

その他

作業中の姿勢や、作業時間にも注意しましょう!

・椅子に深く腰掛け背もたれに背を十分にあて、足裏全体が床に接した姿勢が基本

・ディスプレイとおおむね40cm以上の視距離を確保する

・情報機器作業が過度に長時間にならないようにする

(参考:情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン)

情報機器作業とは、パソコンやタブレット端末等の情報機器を使用して、データの入力・検索・照合等、文章・画像等の作成・編集・修正等、プログラミング、監視等を行う作業です。

♦︎改善方法

自宅内でできる運動を取り入れる

運動ができる時間を取り入れましょう。ストレッチをすることだけでも効果的です。

適度な休憩をとる

1時間あたり、5分から10分程度の休憩をとることが理想的です。

VDT作業による眼精疲労など

別の業務を行う

別の業務を行うことも精神的・身体的に効果的です。業務に変化があることは、疲労を防ぎ、姿勢を変えるきっかけにもなります。業務の種類が限られてしまうかもしれませんが、もし可能な場合は取り入れてみましょう。

具体例:立って電話をする、書類の整理など

昼食の時間を確保(過度な間食に注意)

身体的な負担を防ぐことができるよう、作業環境を整える

※参考資料:厚生労働省 テレワークにおける適切な労務管理のためのガイドライン

bottom of page